床田脱力、打者を手玉=通算50勝に「僕が?」―プロ野球・広島

六回2死満塁のピンチを招き、満員の甲子園を威圧的な声援が包む。3点リードしていることを忘れてしまいそうな雰囲気だったが、広島の床田は冷静。大山を外のツーシームで遊ゴロに仕留め、悠然とベンチへ引き揚げた。
7回6安打無失点。この日に向けては普段と意識を変えて臨んでいた。完封したものの「しんどい」と感じた前回登板を反省し、ピンチでギアを変えるという投手のセオリーからあえて離れた。直球の速度を抑えたり、「練習中」のチェンジアップを試したり。大山を抑えた場面も「抜き気味」だった。
脱力投法には得点機に気負う打者心理を逆手に取る狙いがあるといい、「力を入れて投げてくると思っていると『あっ、抜かれた』となる」。さらに見据えるのは長いシーズンで、「1年通してメリハリを付けて投げられたら」と言う。
入団9年目にして、通算50勝の節目を迎えたが、「僕が?どうでもいい」。左腕エースへと駆け上がる30歳。試合後は肩の力が一層抜け、明るい笑顔をのぞかせた。
[時事通信社]
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