米イラン「理解深めた」=アラグチ氏、交渉進展を示唆―26日に次回高官協議

【ワシントン、イスタンブール時事】米国とイランは19日、イランの核問題を巡り、ローマで2回目の高官協議を開いた。イランのメディアによると、参加した同国のアラグチ外相は終了後、「幾つかの原則や目標についてより理解を深めた」と表明。一定の進展があったことを示唆し、交渉の継続で合意したと強調した。
アラグチ氏によれば、実務レベル協議を23日に開いた上で、26日に第3回高官協議でその内容を検証する。いずれもオマーンで開催するという。
ローマでの協議は、12日の第1回協議と同じくオマーンを仲介役とする「間接協議」の形式で実施された。米国からはウィトコフ中東担当特使が出席。協議は約4時間にわたり、イラン外務省報道官は「有益で建設的だった」と評価した。
双方は、イランの核兵器開発阻止や米国による制裁解除など互いの要求を主張し合ったとみられる。アラグチ氏は「米国は今までのところ、核問題と関係のない議題は提起していない」と語った。
ウィトコフ氏は15日、「いかなる最終合意も中東の平和と安定、繁栄のための枠組みを定めるものであるべきだ」と主張。核兵器の開発・保有につながるウラン濃縮活動などは「停止し、排除しなければならない」として、全面的に廃棄を求めることを示唆した。
これに対し、アラグチ氏は16日、「(イランの)ウラン濃縮活動を交渉対象にはできない」と述べ、核開発の完全放棄には応じない姿勢を示した。ウィトコフ氏はミサイル開発の制限などにも言及したことがあり、濃縮活動に必要な遠心分離機の取り扱いとともに焦点となりそうだ。
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