2025-04-18 12:32経済

市町村判断でクマ発砲可能=人身被害抑制へ改正法成立

札幌市東区の住宅街に現れ、市内を逃げ回ったクマ=2021年6月
札幌市東区の住宅街に現れ、市内を逃げ回ったクマ=2021年6月

 クマなどが市街地に出没した際、市町村の判断で発砲できるようにする改正鳥獣保護管理法が18日の参院本会議で可決、成立した。全国でクマの出没が相次ぐ中、迅速な対応を可能にすることで人身被害の抑制につなげる。6カ月以内に施行される。
 改正法では、人に危害を与えるリスクが高い動物を新たに「危険鳥獣」と位置付け、発砲の対象とする。今後、政令でヒグマ、ツキノワグマ、イノシシを指定する方針だ。
 危険鳥獣が住宅地や公共交通機関といった人の日常生活圏に侵入し、緊急に危害を防ぐ必要がある場合、市町村の判断で発砲を認める。従来は警察官が命令した場合を除き、市街地での発砲は認められていなかったが、要件を緩和する。安全性を確保する観点から、クマなどが建物内に立てこもったり、木の上に登ったりしてこう着状態にある場合などを想定している。 
[時事通信社]

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