対米輸出、過去最高に=トランプ関税で落ち込む恐れも―24年度

財務省が17日発表した2024年度貿易統計速報によると、米国向け輸出額は前年度比3.8%増の21兆6482億円と過去最高になった。米国は日本にとって最大の輸出先。トランプ米政権の高関税政策が続けば今後、対米輸出は大きく落ち込む恐れがある。
対米輸出の稼ぎ頭は総額の約3割を占める自動車だ。輸出台数はここ数年ほぼ横ばいだが、単価上昇や円安進行で輸出額は増加基調。24年度は1.6%増の6兆1920億円で、トランプ大統領1期目の最終年に当たる20年度と比べると1.8倍に伸びた。
一方、米国からの24年度の自動車輸入額は28.4%減の1299億円。トランプ氏は2期目就任以降、たびたび日本などを名指しして不満を漏らし、今月にはすべての輸入車に25%の追加関税措置を発動した。
対米黒字額が過去最大だったのは、貿易摩擦が激化した1985年度の9兆6658億円。24年度は9兆53億円と過去4番目の黒字幅で、貿易不均衡の解消に執着するトランプ政権の関税措置が今後影響してくる可能性がある。
16日から日米関税協議が始まったが、SMBC日興証券の関口直人エコノミストは、トランプ氏の最大の目的は貿易赤字の縮小であり、追加関税を完全撤廃させるのは現実的ではないと指摘。「米経済の悪化や現地生産が進むことで日本の対米輸出は鈍化する」とみている。
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