2025-04-16 16:13World eye

刑務所周辺で相次ぐ車放火と銃撃 現場に謎の頭文字 フランス

【パリAFP=時事】フランスでは、13日から15日にかけて複数の刑務所周辺で車両が放火され、落書きが残されるという組織的な事件が相次いだ。現場の一つでは自動小銃による発砲も確認されている。≪写真はフランス南部トゥーロン近郊の刑務所を視察したジェラルド・ダルマナン司法相≫
 検察と警察筋によると、パリ近郊のセーヌ=エ=マルヌ県では13日夜から14日にかけて、刑務官の車が放火された。さらに、南西部の都市アジャンでは、刑務所職員の研修センターの駐車場に停められていた車7台が放火された。
 警察によれば、13日夜以降、落書きがされたり放火された車両は計21台に上る。南部トゥーロン近郊の刑務所では、自動小銃による銃撃も報告された。
 各現場には、「フランスの囚人の権利」を意味するとされる略語「DDPF」が落書きされていたが、トゥーロンの刑務所だけは「DDFM」という異なる頭文字が残されていた。
 15日にはジェラルド・ダルマナン司法相が銃撃があったトゥーロン近郊の刑務所を視察し、報道陣に対して「こうした攻撃にフランス当局は屈しない」と述べたうえで、現時点では犯行声明は確認されていないことを明らかにした。
 一連の事件については、国家対テロ検察庁が捜査を主導している。【翻訳編集AFPBBNews】

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