万博、経済発展の契機に=松本関経連会長インタビュー

関西経済連合会(関経連)の松本正義会長(住友電気工業会長)は、大阪・関西万博の開幕を前に時事通信のインタビューに応じ、「これからの経済発展のスプリングボード(契機)になる」との期待を示した。主なやりとりは次の通り。
―地元経済界のトップとして万博の準備をけん引してきた。
大阪での開催が決まった2018年以降、ロシアのウクライナ侵攻やコロナ禍など紆余(うよ)曲折のあった準備期間だった。建設が間に合うかどうかといった不安もあったが、関係者の努力で、よくここまできたと思う。
―機運は高まったのか。
経済界として機運醸成に力を入れてきたが、まだ満足していない。1970年の大阪万博のころは、国民全体が国際イベントに対して非常に強い興味を示していたが、いまは違う。ただ、実際に開幕すれば、情報がどんどん流れる。4~5月の天気のいい日にたくさんの人が来て、口コミで情報が全国津々浦々に行き渡ればさらに機運が醸成される。
―万博への期待は。
新しい商品、アイデア、技術など、万博にはこれからのシーズ(種)がある。それをうまく生かすことで、経済発展のスプリングボードになっていく。ただ目標とする計2820万人の来場者をクリアしないと「万博が成功した」とは判断されないだろう。
―米トランプ政権による関税政策など「世界の分断」が進む。
世界平和や病気の治療といった人類共通の問題を解決するフレームワーク(枠組み)を示し、知恵を働かせるのが、万博の本来の意義だ。人類が平和に楽しく暮らすという観点では、いまの世界は違う。理想通りにはいかないが、万博のリーダー層は高い志を持たないといけない。
[時事通信社]
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