ウクライナ軍強化へ3.4兆円拠出=支援会議、欧州中心に
【ベルリン時事】ロシアの侵攻を受けるウクライナを支える西側諸国は11日、ブリュッセルで国防相級の軍事支援会議を開いた。共同主催したヒーリー英国防相は終了後の記者会見で、支援国が計210億ユーロ(約3兆4000億円)以上を新たに拠出することを約束したと発表した。トランプ米政権が関与を控える中、欧州を中心にウクライナ軍強化を継続して担う方針を確認した。
ヒーリー氏は会議冒頭、「ウクライナ軍が、ロシアの攻撃に対する最大の抑止力にならなければならない」と、各国に協力拡大を呼び掛けた。英国は今年45億ポンド(約8400億円)の支援を決めており、数十万機の軍用ドローンなどを追加供与する計画を明らかにした。
ウクライナとロシアは米国の仲介により、エネルギー施設や黒海での「部分停戦」で合意。ただ、相手が合意に違反したと非難し合っている。ピストリウス独国防相は「プーチン(ロシア大統領)が戦闘行為を減らす兆候はない」と批判。ドイツとして2029年にかけて計110億ユーロ(約1兆8000億円)相当の支援を予定していると強調した。
会議に参加したウクライナのウメロフ国防相は現状について、「欧州のパートナーが(軍事支援を)主導し、米国はわれわれのそばにいて、平和に焦点を当てている」と謝意を示した。
軍事支援会議には約50カ国・機関が参加。ウクライナのゼレンスキー大統領のほか、米国のヘグセス国防長官もオンラインで加わった。会議は従来、米国防長官が主催してきたが、今回は英独の国防相が共同で議長を務めた。
[時事通信社]
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