阪神、充実布陣でV奪還を=日本ハム、選手層に厚み―プロ野球・12球団戦力分析(4)

【阪神】充実の布陣で覇権奪還に挑む。先発は初の開幕投手を務める村上、昨季13勝の才木が中心。高卒3年目の門別は飛躍の年になるか。大竹は下肢のコンディション不良で調整が遅れているものの、長期の離脱にはならない見通し。その間にドラフト1位の伊原、富田らがアピールしたいところだ。
救援は抑えの岩崎や桐敷、石井といった実績のあるメンバーに加え、開幕前に支配下登録を勝ち取った新人の工藤ら駒はそろっている。
打線の顔触れは前回優勝時と大きく変わらないが、佐藤輝、森下、大山の新クリーンアップがどんな相乗効果を生むか。前川は年間を通した活躍で不動のレギュラーを目指す。主力を脅かす若手の存在には物足りなさを残すだけに、高寺らの台頭に期待がかかる。
【日本ハム】2年連続の最下位から脱却し、昨季はAクラスの2位。若手の台頭により選手層は厚みを増し、投打で戦力は充実してきた。
野手は複数のポジションを守れる選手が多く、内外野で競争は激しい。新庄監督が目指すチーム打撃や足を絡めた攻撃が浸透してきている。万波やレイエスらの長打力にも期待できそう。開幕4番に抜てきされた野村は、シーズンを通じて定着できるかが問われる。
先発陣は昨季2冠の伊藤、共に10勝を挙げた加藤貴と山崎の両左腕が軸。初めて開幕投手を務める金村、北山ら駒はそろっている。台湾から加入した古林睿煬はオープン戦で好投を続けており、中日から移籍した福谷と共に新天地での活躍に期待がかかる。日本代表に初選出された斎藤は田中と抑えの座を争う。
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