2025-03-20 19:37スポーツ

エース救った猛攻=東洋大姫路、一挙5点―高校野球

5回表東洋大姫路1死二塁、高畑(中央)が勝ち越しの適時三塁打を放つ。左は壱岐先発の浦上=20日、甲子園
5回表東洋大姫路1死二塁、高畑(中央)が勝ち越しの適時三塁打を放つ。左は壱岐先発の浦上=20日、甲子園

 エース阪下が右肘の張りを訴え、一回限りで降板。東洋大姫路の攻撃陣がその姿を見て奮い立つ。全力で挑んでくる壱岐の勢いをバットで押し返した。
 1点を追う五回、打者一巡の猛攻で5点を挙げた。無死三塁から主将の渡辺拓が低めの変化球を拾って右前へ同点打。なお続く好機で打席に入った高畑は「自分たちの野球をやれば絶対逆転できる」。そう信じて左中間にはじき返し、リードを奪った。
 2人は苦い記憶を胸に刻む。昨秋の明治神宮大会準決勝で、延長十一回タイブレークの末、横浜に敗れた。得点はスクイズによる1点のみで、渡辺拓、高畑はともに無安打。150球を投げ抜いた阪下に応えられなかった。
 無念の降板となったエースを救ったこの日の活躍に「助けてもらっていた分、恩返ししたかった」と渡辺拓は言った。今後、阪下が登板できるかは不透明。攻撃陣の真価が問われるのはこれからだ。 
[時事通信社]

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