縁ある大関に快勝=高安、みなぎる自信―大相撲春場所

土俵で向き合ったのは、入門時からよく知る相手だった。さらなる成長を願う思いもある。それでも高安は「今のうちに勝っておかないと、勝てなくなってしまう」。昨年夏場所の初対戦で破った大の里に、今回も勝利を譲らなかった。
立ち合いで後退させられたが、そこからがベテランのうまさ。左を差し勝ってまわしを引くと、頭を付けて寄り返した。「しっかりこらえて隙をみて出られた」。土俵下に転がり落ちるほどの勢いで寄り切り。喝采の中、軽やかな足取りで土俵に戻り、勝ち名乗りを受けた。
大の里の師匠は、自身の兄弟子に当たる二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)。巡業の稽古で胸を出すなど、目をかけてきた。そんな縁のある大関と、トップで並んで対戦。「こういう場所で戦えるのは光栄。思い出に残る一番になった」。大きな充実感も勝ったからこそ。淡々とした口ぶりながら、表情は晴れやかだ。
「残り5日も気持ち良く相撲を取りたい」。横綱、大関を総なめにし、手応えは十分。悲願の賜杯まで、勢いを止めず走り抜く。
[時事通信社]
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