イエネコ、中国伝来は唐代か=通説より遅い可能性―研究チーム
【ワシントン時事】世界中でペットとして親しまれているイエネコが中国に伝来したのは唐代(618年~907年)だった可能性があると、中国などの研究チームが発表した。事実であれば、漢代(紀元前202年~紀元後220年)とする従来の通説を覆すことになり、日本に入ってきた時期も見直されるかもしれない。
ウェブサイト「バイオアーカイブ」に掲載された査読前の論文の内容を、米科学誌サイエンスが報じた。研究チームは紀元前3500年ごろ以降の14カ所の遺跡で発掘された22頭のネコ科動物の化石の遺伝子情報を詳しく分析した。
論文によると、中国最古のイエネコの骨は陝西省で見つかった紀元後8世紀のものだった。同時代のカザフスタンの遺跡で見つかったイエネコと特徴が似ており、西方からシルクロードを経由して伝わったとみられるという。
イエネコの祖先は中東などに生息するリビアヤマネコとされる。米スミソニアン国立自然史博物館の古動物学者メリンダ・ゼダー氏は同誌に「衝撃的な研究だ。猫がどのように中国にやってきたかを解明するのに役立つ」と称賛した。
大陸から日本にイエネコが渡ったのは平安時代初期と考えられている。ただ、2011年に長崎県壱岐市の弥生時代の遺跡で発掘された化石がイエネコと判定されるなど、伝来時期を巡る研究が活発化している。
[時事通信社]
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