予算編成、党派対立で崩壊=25年度は「つなぎ」でしのぐ―米
【ワシントン時事】米連邦政府の予算切れ期限だった14日、新たなつなぎ予算案が議会を通過し、政府機関の一部閉鎖は辛うじて回避される見通しだ。しかし、予算案は2025会計年度(24年10月~25年9月)末までとなり、25年度は結局、つなぎ予算延長を繰り返してしのぐことになる。党派対立の激化で「予算編成プロセスは崩壊した」(米シンクタンク)と言えそうだ。
与党共和党の長老、マコネル上院議員は米紙への寄稿で、「高インフレ時に予算を増やさなければ、国防総省の調達は減る」と指摘。安全保障を重視する立場から、国防費をほぼ現状維持とするつなぎ予算では、宇宙やサイバー空間で存在感を高める中国に打ち勝つ新たな施策が打てないと警告した。
予算案が上院(100議席)で可決されるには60票が不可欠。与党は野党の協力が必要となるケースが多いものの、党派対立の深刻化で最近では年度初めの10月までに本予算が成立しないことが常態化している。
共和党上院トップのスーン院内総務は13日、「つなぎ予算は望ましい選択肢ではない」と認めた。25年度の半ばに差し掛かる中で、「26年度本予算の審議を始める時だ」と主張。「民主党の協力も必要になる」と呼び掛けた。
しかし、民主党はトランプ政権が強引に進める連邦政府機関の縮小や職員の大量解雇に反発を強めている。同党のシューマー上院院内総務は「トランプ大統領を止めるため、長い闘いを続ける決意だ」と明言。予算編成作業の正常化は見通せない。
[時事通信社]
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