大の里、負け引きずらず=示したい大関の気概―大相撲春場所

負けを引きずらず、力強く白星を積み上げた。序盤戦を4勝1敗で終えた大の里は、「いい方向にいっている」。短い言葉にも充実感がにじむ。
うるさい翔猿を問題にしなかった。右をのぞかせながら休まず攻め、電車道で押し出し。「集中して、自分の立ち合いができた」。若元春に右差しを封じられ、後手に回った前日から見違えるような完勝だった。
大関3場所目に懸ける思いは強い。過去2場所は9勝、10勝。特に1月の初場所は5日目までに3敗し、優勝争いから早々と脱落。期待の大きさとは裏腹に、存在感を示せていない。「良くない相撲が続いていると、自分が一番感じている」。一気に番付を駆け上がり、「次の候補」と目されていた横綱昇進も、豊昇龍に先を越された。「深く考えず、自分のペースでやる」とは言うものの、心には燃えるものがあるはずだ。
「荒れる」と言われる春場所。早くも土つかずがいなくなる中、三役以上でただ一人1敗を守った。「自分のやることをしっかりやるだけ」。今場所こそ、主役を張る気概を見せられるか。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
中野、粘り強く完封=高校野球・大垣日大―西日本短大付
-
西日本短大付が春初勝利=選抜高校野球第3日
-
切り札で勝負、金に結実=堀島、自信深めるV―世界フリースタイル
-
米、LNG新規輸出を認可=日本企業が供給契約
-
内島萌夏が2回戦進出=マイアミ・テニス
写真特集
-
ラリードライバー 篠塚建次郎
-
元祖“怪物” 巨人・江川卓投手
-
つば九郎 ヤクルトの球団マスコット
-
【野球】「サイ・ヤング賞右腕」トレバー・バウアー
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎