ガザ「あいまい停戦」どこまで=人質解放後に戦闘再開も
【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザで、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦第1段階が1日に期限を迎えた後、両者の合意がないまま事実上戦闘停止が維持されるあいまいな状態が続いている。イスラエルの専門家は、同国が合意に拘束されない状況下でハマスへの圧力を強めて人質解放を実現し、その後戦闘を再開する可能性があると分析する。
イスラエルとハマスが第2段階移行で合意できなかったことを受け、米国が停戦を4月後半まで一時延長することを提案。イスラエルは2日、同案の受け入れを表明したが、ハマスは拒否した。
恒久的停戦を実現する第2段階には、人質全員の解放と引き換えにイスラエル軍が完全撤退することが盛り込まれているが、米国の延長案は軍撤退に触れていない。ハマスが同案受け入れを拒んだことで停戦合意は存在しない状況になった。
イスラエル軍情報機関の元パレスチナ部門責任者ミハイル・ミルシュテイン氏は「われわれは現在、いかなる正式な枠組みにも拘束されていない」と指摘。ガザへの人道支援物資の搬入停止などでハマスに圧力をかけ、人質を解放させる局面だと説明した。その上で「(人質解放後に)作戦計画がまとまれば、本格的な戦闘に戻る可能性は高い」と予測した。
対するレバノン在住のハマス幹部は「(第1段階期限後も)われわれは停戦を守り続けているが、敵が再び民間人を殺し始めたら、それに立ち向かうしかない」と主張した。ただ、ハマス側から直ちに戦闘を再開する意志はないことを示唆。合意のない戦闘停止状態での人質解放を巡る駆け引きがしばらく続きそうだ。
[時事通信社]
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