2025-02-19 21:04経済

兵庫知事パワハラ「事実」=公益保護違反の可能性―県議会百条委

兵庫県の斎藤元彦知事=7日、同庁
兵庫県の斎藤元彦知事=7日、同庁

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査してきた県議会調査特別委員会(百条委員会)が、パワハラと指摘された事例について、報告書で「おおむね事実」と評価する方向で調整していることが19日、関係者への取材で分かった。知事らが告発者を特定した行為は、公益通報者保護法に違反する可能性があるという点でほぼ一致した。
 百条委は同日までに、各会派の意見をまとめる形で報告書のたたき台を作成。3月上旬に最終報告の取りまとめを目指す。
 この問題を巡り、斎藤氏のパワハラ疑惑などに関する告発文書を作成、送付した元県民局長は昨年7月に死亡。百条委では告発のうち、斎藤氏が職員を強く叱責するなどの行為をパワハラと認める方向で検討している。ただ、第2会派の維新の会は、議会がパワハラと認定することに否定的だという。
 県は告発者を元県民局長と特定し、停職3カ月の懲戒処分とした。百条委は公益通報者保護法上の保護対象としなかった点を問題視。ただ、維新は「違法とするには司法の判断が必要だ」としている。
 一方、斎藤氏は19日の定例記者会見で、自身の行為について「より良い県政を進めていくために昼夜指導、指摘してきた。業務上必要な範囲だった」と釈明した。 
[時事通信社]

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