ロシア側キーマンに脚光=ドミトリエフ氏、水面下で対米接触―ウクライナ
ウクライナの停戦などを巡る米ロ協議で、ロシア側の隠れたキーマンが脚光を浴びている。政府系ファンドのロシア直接投資基金(RDIF)のキリル・ドミトリエフ総裁(49)。プーチン大統領に近く、米国の制裁対象に指定された。中東諸国とのパイプを持ち、サウジアラビアで行われる可能性がある米ロ首脳会談の準備にも関わっているもようだ。
プーチン氏とトランプ米大統領の電話会談前日の11日。ロシアで拘束を解かれた米国人を連れて帰るため、中東問題担当のウィトコフ特使がモスクワに短時間滞在した。ウィトコフ氏は米記者に「キリルという紳士がいる。重要な双方の橋渡し役だ」と述べ、ドミトリエフ氏と会ったことを示唆した。
ドミトリエフ氏は、米国のスタンフォード大やハーバード大で学んだ後、コンサルティング大手や金融大手で経験を積んだ「米国通」。2011年設立のRDIFトップとなり、世界初と銘打って手掛けた新型コロナウイルスの国産ワクチン「スプートニクV」の事業で名を知られた。妻とプーチン氏の次女が同級生という縁もあり、政権に近いとされる。
トランプ氏側と17年の1次政権発足前に水面下で接触したとも報じられた。今回の米ロ協議の舞台サウジを含む中東諸国では、RDIFを通じて人脈を広げた。中東和平を担当したトランプ氏の娘婿クシュナー氏と親しいことから、ウィトコフ氏の知己を得たと伝えられる。「中東人脈」が米ロ接近を促した形だ。
[時事通信社]
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