字体異なる死亡診断書=認知症疑いの医師名義―患者間殺人隠蔽・青森県警

青森県八戸市のみちのく記念病院で2023年3月、入院中の男性患者=当時(73)=を殺害した同室の男(59)を隠避したとして元院長(61)らが逮捕された事件で、認知症の疑いで同病院に入院していた当時80代の男性医師(24年死亡)名義で作成された肺炎を死因とする死亡診断書の中に、字体の異なるものが散見されることが18日、捜査関係者への取材で分かった。
県警は23年4月、虚偽診断書作成と医師法違反の容疑で病院を家宅捜索。男性医師名義で作成された死亡診断書を多数押収し、死因の多くが肺炎だったことが判明している。
厚生労働省によると、23年の死因はがん(24.3%)が最も多く、肺炎は4.8%で5番目。近年は肺炎の占める割合は減少傾向にある。
事件は23年3月12日深夜に発生。入院中の高橋生悦さんが男に歯ブラシの柄で目を突き刺され、翌13日に死亡。元院長の石山隆容疑者と弟で主治医だった哲容疑者(60)は、死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を家族に交付するなどして隠蔽(いんぺい)した疑いで逮捕された。
捜査関係者によると、男性医師名義による死亡診断書の中には字の特徴が異なるものが複数あった。県警は隆、哲両容疑者が男性医師の名義を使い、虚偽の死亡診断書の作成を繰り返していた可能性があるとみて調べを進めている。
[時事通信社]
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