本州初、能登でトキ放鳥=26年6月、復興「シンボル」に―環境省

環境省は14日、国の特別天然記念物トキの本州初となる放鳥について、石川県能登地域で行うことを決めた。生息環境が適しているなどの要件を満たしたとして、同日の有識者検討会に方針を示し、了承された。トキ放鳥を2024年1月の能登半島地震からの復興のシンボルとする狙いもある。26年6月の実施を目指す。
同県と能登地域9市町は、島根県出雲市とともに放鳥候補地とされてきた。9市町は七尾、輪島、珠洲、羽咋の4市と、志賀、宝達志水、中能登、穴水、能登の5町。
能登地域は、水田や里山が豊かでトキの餌となるカエルや昆虫などが多く生息し、地元自治体などが協議会を設置するなど受け入れにも積極的だった。同省は放鳥について「(能登の)震災復興を後押しすると考えられる」と評価した。
石川県などは今年7月ごろまでに具体的な場所を決定し、15~20羽を放鳥する見通し。個体には全地球測位システム(GPS)端末が装着され、放鳥から約2年間は生息状況や繁殖状況を追跡する。
もう一つの候補地だった出雲では、放鳥候補エリアの調査が続いており、27年度の放鳥を目指す。さらに、飛来したトキが生息できる環境を整備する地域として(1)秋田県にかほ市(2)宮城県登米市(3)栃木県小山市など―の3カ所が選定されている。
トキは明治時代の乱獲や自然破壊で激減し、03年に日本産が絶滅した。一方、1999年に中国からつがいが贈られ、新潟県佐渡市で放鳥や野生下での繁殖が進められた。現在、国内では新潟・佐渡島のみで定着している。
[時事通信社]

最新動画
最新ニュース
-
解散命令請求、25日に判断か=東京地裁が旧統一教会側に連絡
-
日中、水産物輸入再開へ進展確認=6年ぶりハイレベル経済対話
-
新理事長に寺尾恵一氏=サーフィン
-
深沢大和が平泳ぎ2冠=池江璃花子、50バタVで代表入り―競泳日本選手権
-
19歳菅、2戦目も奮闘=Vポイント女子ゴルフ
写真特集
-
ラリードライバー 篠塚建次郎
-
元祖“怪物” 巨人・江川卓投手
-
つば九郎 ヤクルトの球団マスコット
-
【野球】「サイ・ヤング賞右腕」トレバー・バウアー
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎