昨年経常黒字、過去最高=29.2兆円、配当金など増加―財務省

財務省が10日発表した2024年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支の黒字額は前年比29.5%増の29兆2615億円と過去最高となった。配当金や利子の収支を示す第1次所得収支の黒字拡大が主因。同収支の黒字幅も過去最大だった。
第1次所得収支は11.3%増の40兆2072億円の黒字。円安進行でドルなど外貨建てで入る収益の円換算額が膨らんだ。金融・保険業などの海外子会社からの配当金が増えたほか、債券利子の受け取りも伸びた。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3兆8990億円の赤字(前年は6兆5009億円の赤字)。輸出額は半導体等製造装置や自動車などが好調で4.5%増の104兆8698億円となった。輸入額は1.8%増の108兆7688億円。パソコンなど電算機類は増えたが、エネルギー価格の下落で輸入額全体の伸びは抑えられた。
サービス収支は2兆6162億円の赤字(同2兆9158億円の赤字)で、前年から赤字幅は縮小。訪日客の増加で旅行収支の黒字額が5兆8973億円と過去最高になったことが寄与した。
同時発表した24年12月の経常収支は前年同月比17.8%増の1兆773億円の黒字だった。黒字は23カ月連続。
◇2024年の国際収支
24年 前年
経常収支 292,615 225,926
貿易・サービス収支 ▲65,152 ▲94,167
貿易収支 ▲38,990 ▲65,009
輸 出 1,048,698 1,003,546
輸 入 1,087,688 1,068,555
サービス収支 ▲26,162 ▲29,158
第1次所得収支 402,072 361,356
第2次所得収支 ▲44,305 ▲41,263
(注)単位億円。▲は赤字
最新動画
最新ニュース
-
東北新幹線、強風で運転見合わせ=東京-盛岡間、再開めど立たず
-
元裁判官に有罪判決=インサイダー取引「常習的」―金融庁出向中・東京地裁
-
チケット転売装い1000万円超詐取か=中高生3人逮捕、フィッシング悪用―オンラインカジノに充当・警視庁
-
自民、予算案28日採決提案=立民は拒否
-
ガザ負傷女性2人、日本で治療=WHO要請踏まえ、初の受け入れ
写真特集
-
ラリードライバー 篠塚建次郎
-
元祖“怪物” 巨人・江川卓投手
-
つば九郎 ヤクルトの球団マスコット
-
【野球】「サイ・ヤング賞右腕」トレバー・バウアー
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎