会計責任者、再び招致拒否=自民は説得へ―裏金事件
自民党の派閥裏金事件を巡り、旧安倍派会計責任者(当時)の松本淳一郎元事務局長は7日、参考人招致に応じない意向を衆院予算委員会に伝えた。自民側は国会審議への影響を避けるため、松本氏の説得に乗り出す意向だが、野党側は一斉に反発。強制力のある証人喚問に向けた動きが強まる可能性もある。
松本氏は3日に欠席の意向を伝達。予算委は7日を期限に再要請していた。
予算委は理事会で対応を協議。終了後、安住淳委員長(立憲民主党)は記者団に、松本氏が「心身の負担」を理由に挙げていると明かした上で、参考人招致の呼び掛けは「打ち切る」と述べた。
理事会では、野党側から不満が相次いだ。与党筆頭理事を務める自民の井上信治氏は、松本氏の説得を続けると説明。来週半ば以降に経過報告することを確認した。
安住氏は、自民が対応しない限り17日以降の審議日程は「全部白紙」だとくぎを刺した。2025年度予算案に関する与野党の修正協議は、来週以降にヤマ場を迎える見通し。審議が停滞すれば、予算案の年度内成立も危ぶまれる事態となる。
自民は、森山裕幹事長と坂本哲志国対委員長の連名で、参考人招致に応じるよう求める文書を送付する方針。質疑を非公開とする案なども示し、松本氏に歩み寄りを促す構えだ。
これに対し、野党筆頭理事を務める立民の山井和則氏は記者団に「証人喚問を求めるかどうか、議論する可能性はある」と述べた。
◇参考人招致を巡る動き
1月30日 衆院予算委員会が旧安倍派会計責任者(当時)の参考人招致議決
2月 3日 会計責任者が招致に応じないと文書で回答
4日 衆院予算委が出席を再要請
7日 再回答期限
10日 当初の招致予定日
3月 2日 2025年度予算案の今年度内自然成立のための衆院通過期限
[時事通信社]
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