下水道管に水中ドローン=影響長期化、知事「痛恨の極み」―道路陥没から1週間・埼玉

埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没し、トラックが転落した事故は4日、発生から1週間となった。男性運転手(74)の救助活動が続けられているが、漏れ出した水などで難航。県は周辺12市町に対し同日午後2~5時の水の使用制限を呼び掛けたほか、現場の下水道管に水中ドローンを投入し、作業の進展に向けた対策の検討を急いでいる。
大野元裕知事は同日の記者会見で、事故発生から1週間が経過したことを受け、「多大な被害、ご迷惑をおかけしていることは痛恨の極み」と述べた。
県によると、下水道管の下流で何かが詰まっている可能性があり、破損した管の上部から水が漏れ出しているとみられる。県は下水道管内部に水中ドローンを投入し、原因を確認した上で、救助活動を進めるため、新たな対策を検討する。
陥没現場では、穴の内部に重機を入れるスロープが完成したが、漏れ出した水などに阻まれ救助活動ができない状態。さらに二つ目のスロープ造成にも着手したが、穴の側面にむき出しになったコンクリート製の水路が作業の障壁となっている。
事故は1月28日午前9時50分ごろ発生。交差点の中央部が陥没し、通行中のトラック1台が転落した。現場の下を通る下水道管の破損が原因とみられ、半径50メートルが警戒区域に指定されたままになっているなど、影響が長期化している。


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