米製エンジン届かず、交渉に影も=戦闘機配備計画に狂い―インド
【ニューデリー時事】インドの次期主力戦闘機に搭載される米国製エンジンの納入が約2年遅れている。トランプ米大統領はインドに米国製兵器の調達拡大を求めているが、納入の遅れは米側の事情によるもの。両国間の今後の交渉に影を落とす可能性がある。
1月27日、インドのモディ首相と電話会談したトランプ氏は自国製兵器の購入を増やし、「公正な貿易関係」確立へ動きだすことが重要だと伝えた。インドのロシア製兵器依存からの脱却を促す狙いもある。米印首脳の会談は早ければ今月中に行われる見通しだ。
インドも調達先の多角化を模索しているが、気をもんでいるのは、新たな調達以前に、既に米ゼネラル・エレクトリック(GE)と契約している開発中の国産軽戦闘機「テジャス」のエンジンが届いていないことだ。
2021年、インドの国営航空機メーカーはGEの航空宇宙部門に同機のエンジン99基を発注した。しかし、インドメディアによると、GEは契約上、23年前半に供給を始める義務があったが、実現していない。詳しい理由は不明だが、GEに部品を納めていた韓国企業の破綻に伴うサプライチェーン(供給網)の混乱が大きな要因とされている。
モディ氏やシン国防相は昨年の訪米時、早期納入を米側に要請。これに対しGEは、納入開始は今年3~4月ごろになると回答したという。
インド空軍は国境紛争を抱える中国やパキスタンに対抗するため、旧ソ連製「ミグ21」など老朽化した機体の入れ替えを急いでいる。元空軍パイロットで軍事専門家のラジブ・クマール・ナラン氏は「少なくとも42の飛行隊を編成する必要があるのに、今は31しかなく大きな問題だ。テジャスの遅れにより(中パの)二正面作戦を戦うための飛行隊を編成できないでいる」と危機感を表した。
[時事通信社]
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