ホンダ、米EV生産開始へ=今年末から、HV需要も対応

【コロンバス=米オハイオ州=時事】ホンダは2025年末から、米国での電気自動車(EV)生産を始める。中西部オハイオ州の完成車工場2カ所とエンジン工場1カ所の設備を更新。「EVハブ」と命名した。トランプ政権下でEVへの逆風も予想される中、最近人気のハイブリッド車(HV)も需要に応じて生産・供給できるよう準備している。
EVハブには追加で3億ドル(約470億円)を投じる。22年に計画を発表した際には7億ドルの設備投資を表明しており、合わせて10億ドルを充てることになる。オハイオでの取り組みは今後、世界の生産拠点に広げる方針だ。
ホンダは既に、米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発し、GM工場で生産されているEV2車種を北米市場に投入済み。単独では、まず高級車部門アキュラの新型EV「RSX」の生産を25年末にEVハブで始め、その後、新EVブランド「0(ゼロ)シリーズ」を製造する。電池は州内に整備している韓国のLGエナジー・ソリューションとの合弁工場から調達する。
ホンダは、40年までに全車種をEVなど走行中に温室効果ガスを出さない「ゼロエミッション車」にする目標を掲げる一方、30年ごろまではEVが本格普及する前の「過渡期」と位置付ける。1月末に報道陣に公開したメアリズビル工場では、同じ生産ラインでEVとHV、ガソリン車の生産配分を調整できるようにした。
米市場では、新車販売に占めるEVの割合が8%弱にとどまる一方、HVは10%を超えた。北米EV事業を率いるマイク・フィッシャー氏は「EV化推進に必要となる資金確保のためにも、収益を上げ続けられるようにする」と強調した。
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