小林陵、復調の兆し=一時帰国で立て直す―W杯ジャンプ男子
今季最高となる5位に入り、小林陵の表情は明るかった。「よかった。ほっとしています」。そう実感を込めた。
「技術の差が出やすい」という大きな台のフライングヒルをもともと得意にしている。1回目に220メートルを飛んで拳を握り、2回目も214.5メートル。助走、踏み切り、空中姿勢と全体的に「流れがよかった」。納得して振り返った。
今季は12位が最高成績と苦しい戦いが続き、連覇を狙った年末年始のジャンプ週間も総合15位にとどまった。19日のW杯第15戦には出場せず、日本に一時帰国して調整。「ちょっと自信もなくしていた。落ち着いて練習ができて、いいカムバックができてよかった」。気持ちの面でリフレッシュしたこともプラスに働いた。
今季まだ届いていない表彰台を見据え、「あしたは食い付けるように」と言葉に力がこもる。日本のエースがようやく低空飛行を抜け出してきた。(オーベルストドルフ時事)
[時事通信社]
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