成長示した三菱重工浦和=FW起用の高橋が先制―皇后杯サッカー

もつれた末のPK戦で、4人全員が決めた三菱重工浦和の5人目はGK池田。相手の3人目をセーブした守護神が蹴り込んだボールは、相手GKに触られながらもネットを揺らし、歓喜の瞬間が訪れた。チームメートにもみくちゃにされた池田は「勝ててほっとしている」。笑顔がはじけた。
前回大会はPK戦で敗れて準優勝。その悔しさを晴らした。前半11分にはカウンターで攻め、塩越のパスを一気に駆け上がった高橋が受けて先制。主力の負傷により、本来のDFではなくFW起用が続く高橋は、「一番前にいるからには、やっぱり点を取らないといけない。チャンスを決め切ることができてよかった」と言葉に力を込めた。
追い付かれはしたが、逆転は許さず120分を戦い抜いた。楠瀬監督は「本当にみんな成長してくれて、自覚を持ってやってくれた。一つ大人になった」。大けがから復帰したばかりの猶本は準決勝に続いて途中出場。監督は「新たな競争がスタートする」。3連覇を目指すWEリーグでも上位を維持。さらなるタイトルへ、手応えを得た。
[時事通信社]
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