力強さ増し、三役復帰=若隆景「もっと上へ」―大相撲
昨年末の荒汐部屋の朝稽古。報道陣から、この一年を振り返る漢字を問われた小結若隆景は「ぱっと出てこない。去年は聞かれていないからかな」。幕下から三役まで戻る復活を遂げた30歳は、その歩みに思いをはせた。
関脇だった一昨年3月の春場所で右膝に大けが。手術を受け、同年11月の九州場所で幕下で復帰した。そこから順調に番付を上げ、実力も以前のように。昨年9月の秋場所では、優勝した大の里に熱戦の末に土をつけ、11月の九州場所でも持ち前の下からの厳しい攻めで快勝。完全復活を感じさせる勇姿は待ち望んだファンを喜ばせた。
6日の横綱審議委員による稽古総見では、大きな熱海富士を力強く寄り切る場面も。親方衆からは「体が張って大きく見える」との声も聞かれ、そんな評価に本人もまんざらではない様子だ。
「けがをする前より増えた」と言う体重は、リハビリをしながら地道に筋肉をつけた努力のたまもの。自信は場所ごとに増し、苦しかった時間も今は「プラスに捉えたい」と思うことができる。
「一つの目標だった」と認める三役に返り咲いたが、ここがゴールではない。「満足という気持ちは全くない。もっともっと上を目指していく」。感慨に浸ったのは一瞬だけ。見据えるのは大関の座への再挑戦だ。
[時事通信社]
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