違憲判断「想像以上の判決」=原告や支援者、歓喜に沸く―同性婚訴訟・福岡高裁
札幌、東京両高裁に続き、同性婚を認めない現行規定を「違憲」と判断した13日の福岡高裁判決を受け、原告らは歓喜に沸いた。原告のこうぞうさん(42)は「想像以上に満足いく判決。やっと笑えた」と喜んだ。
午前11時すぎ、裁判長が判決を読み上げ終わると、法廷内では原告や支援者らから大きな拍手が湧き起こった。
判決を聞き終えた原告と弁護団が裁判所前に到着し、「高裁でも違憲」「国会、まだ立法せんと!?」などと書かれた横断幕を掲げると、「おめでとう」の言葉とともに大きな拍手で支援者らが迎えた。
判決後、原告の同性カップル2組と弁護団が福岡市内で記者会見した。こうぞうさんは「不安を消し飛ばしてくれるような見事な判決」と胸をなで下ろした。パートナーのゆうたさん(41)は初めて憲法13条違反が認められたことに「非常に驚いた」とし、「これからも諦めず進んでいく」と決意を語った。
原告のまさひろさん(37)は「寄り添ってもらった。結婚に一歩近づいて安心した」と話した。パートナーのこうすけさん(35)は「背中を押してくれる判決」と喜びを表現し、国会に対して「一刻も早く法制化を」と要望した。
弁護団共同代表の石井謙一弁護士は「憲法13条は具体的な権利に結び付けるのが難しい。その条文を根拠に違憲としたことを評価したい」と語った。森あい弁護士は、判決が「同性カップルに異性婚と同じ法的な婚姻制度の利用を認めなければ違憲状態は解消されない」としたことに、「別の制度の余地を排除したことは価値が大きい」と話した。
[時事通信社]
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