反体制派、首都へ攻勢=アサド政権、崩壊の危機―支配地域相次ぎ失う・シリア
【イスタンブール時事】内戦下のシリアでアサド政権への大規模攻勢をかけている反体制派勢力は7日、首都ダマスカスの郊外で政権軍の一部が撤退を始めたと主張した。在英のシリア人権監視団は、反体制派がダマスカスの目前まで達し、一部地域を掌握したと明らかにした。アサド政権は徹底抗戦を宣言しているが、首都を巡る攻防の激化で崩壊の危機に直面している。
反体制派の主力である「シャーム解放機構」(HTS、旧ヌスラ戦線)の指導者ジャウラニ氏は7日、SNSを通じて「犯罪政権の打倒はもうすぐそこだ」と表明。反体制派は「ダマスカスの郊外などの軍事拠点は急速に崩壊している」として、首都攻略への進軍を続ける構えを強調した。
AFP通信によれば、ダマスカス郊外では7日、市民らの抗議デモでアサド大統領の父の銅像が破壊された。また、刑務所が制圧され多数の受刑者が解放されたと伝えられ、政権の支配は揺らいでいるもようだ。
シリアでは11月下旬に攻勢を始めた反体制派が北部アレッポ、中部ハマを相次いで制圧。ダマスカスの北約160キロにある中部の要衝ホムスも、反体制派が8日に「完全に解放した」と宣言した。ホムスはロシア軍基地がある地中海沿岸部と首都を結ぶ重要拠点で、政権には大きな打撃となる。
さらに、政権支配地域だった南部ダルアー、スワイダ、クネイトラも次々と陥落。アサド政権は南北双方から挟撃され、劣勢を強いられている。
[時事通信社]
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