2024-12-08 01:16国際

反体制派、首都迫る勢い=アサド政権軍、各地で劣勢―シリア

 【イスタンブール時事】反体制派勢力が大規模攻勢を仕掛けている内戦下のシリアで、アサド政権軍は7日、南部の要衝ダルアーとスワイダで「部隊の再配置を行っている」と発表し、事実上撤退した。AFP通信によると、首都ダマスカスの郊外では市民らがアサド大統領の父の銅像を破壊する抗議デモを実施。反体制派は7日、SNSで「ダマスカス包囲の最終段階に着手した」として援軍を送ると宣言し、首都攻防を巡る緊張が高まっている。
 ダルアーは2011年、中東の民主化運動「アラブの春」が波及する形で、シリア内戦勃発のきっかけとなる反政府デモが起きた因縁の地。政権軍はイスラエル占領地ゴラン高原に接する南西部クネイトラからも敗走したもようだ。アサド政権は南部各地の支配権を失ったことで、北西部から攻勢を強め首都を目指す構えの反体制派と挟撃される形となっている。 
[時事通信社]

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