神戸、執念のドロー=土壇場で武藤が得点―Jリーグ
後半ロスタイムは13分。主審が得点を認めるホイッスルを吹くと、神戸の武藤はユニホームを脱いで感情を爆発させた。約4分間のVARの末、認められた同点ゴール。「この勝ち点1の大きさは計り知れない」。かみしめるように言った。
ホーム最終戦で勝って残留を決めたい柏の圧力に後れを取った。早々にCKから失点。前半は相手のプレスを嫌った消極的なバックパスが目立ち、自陣に押し込まれた。球際で競り負け、酒井は「自分たちがやりたいようなサッカーをやられた」。
山口、汰木ら交代カードを次々と切った後半は攻撃が活性化したが、ゴールは遠く、ロスタイムのPKは大迫が失敗。敗色濃厚となった中、武藤は「今までサコ君(大迫)がチームを救ってきてくれた。なんとか1点を取りたい」。全員で攻めの姿勢を貫き、土壇場でゴールへ押し込んだ。オフサイド判定もVARで覆り、執念でドローに持ち込んだ。
町田には勝ち点差を3に縮められ、優勝争いはホームで迎える最終節に持ち越しとなった。武藤は「最後に気を抜いて負けたら全てが水の泡。全員で圧倒して優勝を決めたい」。気を引き締め直し、連覇へ向かう。
[時事通信社]
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