皇族は「生身の人間」=秋篠宮さま、59歳に
秋篠宮さまは30日、59歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、赤坂御用地(東京都港区)の赤坂東邸で記者会見。皇族数減少策として国会で議論が進む女性皇族が結婚後も皇室に残る案について、皇室制度に関わる発言は控えるとした上で、「該当する皇族は生身の人間」と述べ、活動を支える宮内庁に「その人たちがどういう考えを持っているか知っておく必要がある」と語った。
この1年で一番強く印象に残った国内外の出来事として、元日の能登半島地震を挙げ、9月の大雨被害で二重災害になったことを「非常に大きなこと」と指摘。犠牲者への哀悼の意と被災者へのお見舞いを述べ、早期復旧を願った。
9月に18歳の成年皇族となった長男悠仁さまには「一つ一つ自分が関わる仕事を大事に思って、取り組んでほしい」とエールを送った。「空間認識が非常に悪い」という秋篠宮さまは、悠仁さまが小学6年生ぐらいの時、学校から一緒に帰る際、歩いている途中で道が分からなくなり、手を引かれて帰宅したというエピソードを披露し、笑いを誘った。
10月に大腿(だいたい)骨を骨折したものの、現在はつえを突いて歩く上皇后さまについては「とても回復が早いのではないか」と喜んだ。三笠宮妃百合子さまの逝去には「大変寂しい気持ち」とした。
秋篠宮家へのバッシングとも取れる情報がネットなどで相次いでいることに関連し、「当事者的に見るとバッシング情報というよりも、いじめ的情報と感じるのではないか」とも話した。
[時事通信社]
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