旧安倍派、パーティー収入2億円超=裏金処理中止で2.2倍に―二階派も大幅増・政治資金収支報告書
総務省は29日、2023年の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を公表した。自民党旧安倍派の政治資金パーティー収入は2億993万円に達し、22年の9480万円(報告書公表時)の2.2倍に膨れ上がった。22年まではパーティー収入の一部を「裏金」として処理していたが、派閥裏金事件を受けて23年から報告書に全額記載するようになったためとみられる。
22年の報告書が公表されたのは23年11月24日で、自民5派閥によるパーティー収入不記載が国会で問題視され始めた時期だった。東京地検特捜部が強制捜査に乗り出したことを受け、旧安倍派は今年1月に22年の報告書を訂正し、パーティー収入として1億282万円を追加した。
パーティー収入に寄付などを合わせた全体で見ると、23年の旧安倍派の収入は3億255万円に上った。22年の1億8635万円(報告書公表時)から62.4%増となった。
同派と同様に本格捜査の対象となった旧二階派のパーティー収入は2億5743万円。22年の1億8845万円(同)に比べて36.6%増だった。同派も今年1月にパーティー収入を訂正し、2364万円を上乗せした。同派の全体収入は2億9000万円で、22年の2億2094万円(同)から31.3%増加した。
他派閥の全体収入は麻生派が22年(同)に比べて6.8%増の3億607万円、旧茂木派が2.2%減の2億1139万円、旧岸田派が3.1%減の2億2226万円、旧森山派が41.5%増の6275万円。
報告書は政党や政治家の資金管理団体など2911団体が提出した。支出総額は15.3%減の895億6800万円で、収入総額は9.6%減の965億2500万円だった。
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