有言実行の「堀米撃破」=白井、鮮やか逆転―スケートボードSLS
五輪王者の堀米の凱旋(がいせん)大会として注目が集まったこの日。白井には、たぎる思いがあった。盟友であり、パリ五輪決勝で敗れた因縁の相手でもある堀米を「けちょんけちょんにしてやろうかなと」。冗談めかした意気込みの通りの結末となった。
自身も堀米も、9点以上の「ナインクラブ」を連発するハイレベルな展開。順位が激しく入れ替わり、迎えた一発技の最終5回目。「決めなければ表彰台にも上がれない」。普段の大会より長さのある難しいレールに挑戦し、勝負に出た。
地面が見えづらい体勢でレールを滑り降り、着地に向かう際に板を大きく回転。緻密なバランスや足先の感覚が問われる大技だが、「何万回と練習してきた」と自信があった。見事成功させ、堀米を0.5点差で逆転。「ナインクラブ」を計5度もマークする圧巻の一日だった。
これまでは接戦で勝てない自分に嫌気が差すこともあったが、それを払拭するような優勝。「変わりつつある。それが自分の成長なのかな」。手応えのある大会になった。
[時事通信社]
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