岸田前首相が議連設立=20人余り参加、存在感狙う
自民党の岸田文雄前首相が主導する「資産運用立国議員連盟」が22日、国会内で設立総会を開いた。側近の木原誠二選対委員長ら旧岸田派議員に加え、茂木敏充前幹事長ら20人余りが参加。一定の集団を維持し、少数与党となった石破政権の今後に備えて存在感をアピールする狙いもありそうだ。
「岸田内閣で33年ぶりの高い賃上げの動きなど、新しい経済フェーズへの明るい兆しが見えてきた」。岸田氏はあいさつで、3年にわたった自身の政権運営の「成果」を誇示。「資産運用立国への取り組みを継続する強い意志を、世界に示さなければならない」と述べ、石破茂首相に政策の継承を改めて求めた。
総会には旧岸田派の村井英樹前官房副長官や石田真敏元総務相のほか、旧安倍、麻生両派の議員らが結集。個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の拠出限度額拡大を、近く政府に提言することを決めた。ただ、想定より出席者が少なかったのか、岸田氏は「もう間もなく駆け付けていただけると信じている」とも語った。
岸田氏は自らが率いた岸田派を解散。10月1日に退陣したが、衆院選では各地を応援に回り、その後も旧岸田派議員らと会食を重ねた。「仲間を増やす」ため、初当選議員も誘うよう求めたという。
関係者によると、岸田氏は「やり残したことはたくさんある」と述べ、影響力行使に意欲を示している。中堅議員は「政策グループで勢力を固めようとしている」との見方を示した。
ただ、9月の党総裁選では林芳正官房長官が旧岸田派をおおむねまとめて4位と健闘。「首相候補」として期待する声が同派内で根強い。22日の総会には林氏や、総裁選で林氏を支援した小野寺五典政調会長は姿を見せなかった。
[時事通信社]
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