「生きていて良かった」=原告ら、判決に喜び―同性婚訴訟
同性婚を認めない民法などの規定を違憲とした東京高裁判決を受け、原告と弁護団は30日午後、東京都内で記者会見し、「生きていて良かった」などと喜びを語った。一部の原告は「高齢で時間がない。一歩でも早く進んでほしい」と訴えた。
原告の小川葉子さん(61)は「裁判長の口から『違憲』という言葉が聞けた。生きていて良かった」と笑顔。判決を聞いて、これまで支えてくれた原告と弁護団、支援者のことが真っ先に頭に浮かんだという。
小野春さん(50代、仮名)は「裁判中、(自分の主張が)伝わっているのか自信を失うこともあったが、届いていたんだなという気持ち」と涙を流した。提訴後に友人が亡くなったことに触れ、「一日も早く法律になってほしい」と声を震わせた。
弁護団共同代表の上杉崇子弁護士は「法的に異性カップルと同等に扱われていないことをきちんと理解した判決だ」と評価。国会に対し、「同性カップルやその家族の尊厳や人権が、毎日のように侵害されている。判決を踏まえた立法を直ちにしてほしい」と強く要望した。
寺原真希子弁護士は「画期的かつ歴史的と言える。100点に近い」と判決を高く評価。「(高裁段階で)国の主張の非合理さがどんどん積み重なっている状況だ」と述べた。
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