立民、維・国と党首会談調整=首相指名へ多数派工作【24衆院選】
立憲民主党は、衆院選で自民、公明両党を過半数割れに追い込んだことを受け、日本維新の会や国民民主党などとの党首会談を調整する。特別国会の首相指名選挙で、野田佳彦代表への投票を呼び掛ける構え。ただ、両党は自公連立政権への参加を否定する一方、立民との連携にも慎重な構えを崩していない。
立民は28日の執行役員会で、他の野党との連携協議など多数派形成に取り組む方針を確認した。
これに先立ち、野田氏は東京都内で連合の芳野友子会長と会談。同じく連合を支持団体とする国民との連携に向けて「側面からの支援」を要請した。この後、野田氏は記者団に「こちらのチームをどう作っていくか、心を砕いていきたい」と述べ、持論の「非自民連立政権」に意欲を示した。
一方、国民の玉木雄一郎代表も芳野氏と会談し、自公連立政権には参加せず、政策ごとに是々非々で対応していく考えを伝えた。
芳野氏は28日の記者会見で「立民、国民、連合で政策合意をしながら政治情勢を考えてきた。その視点は忘れないでほしい」と強調。両党に共同歩調を取るよう求めた。
もっとも、立民と国民は安全保障やエネルギーなど基本政策で隔たりがある。今後の連携を巡り、玉木氏は記者団に「まずは基本政策の協議と一致は不可欠だ」と指摘。首相指名選挙では自身の名前を書く考えを示した。
維新の藤田文武幹事長も記者団に「政策では立民と大幅に違う部分があるが、話を聞く姿勢は持ちたい」と述べるにとどめた。
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