2024-10-18 11:36社会

山奥の発電所標的、被害者「恐怖感じた」=復旧に4カ月、被害3500万円―銅線窃盗

切断され、盗まれた銅線ケーブル=東京都日の出町(関係者提供)
切断され、盗まれた銅線ケーブル=東京都日の出町(関係者提供)

 東京都日の出町の山間部に設置した太陽光発電所の銅線ケーブルが切断され、盗まれた事件で、被害に遭った男性(49)は取材に対し「泥棒が山奥まで入ってくることに恐怖を感じた」と振り返った。
 男性によると、発電所のケーブルが盗まれたのは5月25日夜だった。防犯カメラには、ワゴン車が入り口のゲートを壊して敷地内に侵入。2~3人の男がわずか10分ほどの間に、ケーブル複数本を持ち去る様子が映っていた。
 同日午後3時ごろに敷地内に入る不審な人物の姿も映っており、この際にケーブルが切断された可能性もあるという。
 今月1日の発電所再開までに、復旧工事などで4カ月以上を要した。この間、売電による利益は得られなかったといい、工事費用などを含め、被害総額は計約3500万円に上った。
 発電所再開にあたっては、防犯カメラを増設したり、入り口部分のゲートの強度を高めたりするなどの被害防止対策も余儀なくされた。男性は「現地の確認作業も増やさなければならない」と話した。 
[時事通信社]

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