2024-09-29 21:54スポーツ

池田、悔しさ胸に飛躍=日本記録まで16秒の快走―ベルリン・マラソン

 力を振り絞った池田はゴールを駆け抜け、あおむけに倒れ込んだ。日本記録に16秒と迫る快走。ベルリンで大きな飛躍を印象付けた26歳は「まとまった形として残せたので、すごく報われた。うれしい気持ち」と達成感をにじませた。
 前半は余裕を持ちながら集団の後ろに位置取り、中間点を1時間2分25秒の日本新記録ペースで通過。30~35キロで14分32秒とペースを上げて「貯金」をつくったが、残り4キロで苦しくなった。自己記録を1分41秒も更新する日本歴代2位の2時間5分12秒で6位に入り、「力を尽くした結果」と胸を張った。
 昨年2月の大阪マラソンで、マラソン初挑戦ながら2時間6分53秒をマーク。しかし、同年秋のアジア大会で6位に終わり、「メダルぐらいは取れるだろう、という甘い考えがあった」。悔しさを胸に練習を見詰め直し、今年7、8月の2カ月間で計約2000キロの走り込み。自信を持ってスタートラインに立てた。
 改めてマラソンでの適性を示し、「まずはもう一回、このタイムを上回るぐらいの走りをしたい」と意欲十分。来年の世界選手権東京大会での代表入りを見据えた。(ベルリン時事)
[時事通信社]

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