2024-09-29 18:55スポーツ

緩急自在、ゴロの山=前田純、初登板で勝利―プロ野球・ソフトバンク

プロ初勝利を挙げたソフトバンク先発の前田純=29日、エスコンF
プロ初勝利を挙げたソフトバンク先発の前田純=29日、エスコンF

 プロ初登板は日本ハムの本拠地最終戦。7月に支配下登録されたソフトバンクの前田純は、それでも臆せず腕を振った。「こんなに観客がいるのは初めて。自分が主役だと思って投げた」。6回無失点で初勝利をつかんだ。
 持ち味を存分に発揮した。テーマは「打者に気持ち良く振らせないこと」。直球は140キロ前後だが切れがあり、チェンジアップなどを織り交ぜてゴロの山を築いた。四回は先頭に安打を許したが、マルティネスを三ゴロ併殺に。緩急自在に危なげなく81球を投げ切った。
 沖縄・中部商高から日本文理大を経て、育成ドラフト10位で昨年プロ入りした左腕。オフは和田の自主トレーニングに参加し、投球フォームの改良を行った。今季は2軍で10勝。良きお手本との取り組みが成果に表れ、この日の好投につながった。
 24歳の新星を小久保監督も絶賛。ポストシーズンでの起用について「(メンバーの)候補に入っている」と話した。
 ヒーローインタビューでは初々しい表情を浮かべながら、「ホークスのエースと呼ばれるように頑張りたい」。プロでの新たなスタートを切り、堂々と宣言した。 
[時事通信社]

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