未知の相手に屈せず=早田、強打貫き4強へ―卓球〔五輪〕
2ゲームを難なく奪い、早田の滑り出しは順調だった。ただ、相手は北朝鮮のピョン。一筋縄ではいかないと心得ていた。じりじりと追い上げられ、最終ゲームにもつれ込む。「やるべきことを徹底してやり切れるか。それだけだった」。その一念を貫いた。
2試合続けてフルゲームの接戦を物にしてきただけあって、ピョンは粘り強い。自分がリードしていても、劣勢になっても表情を変えずにプレーを続ける。難敵を前に「冷静にやれば負けない相手だと分かっていた」と早田。根負けせずに両ハンドドライブを左右に散らし、1時間以上の熱戦を制した。
今大会は混合ダブルスの1回戦で北朝鮮ペアに敗れていただけに、特に警戒は強めていた。ただ、ピョンの数少ない試合映像を何十回も繰り返し見て分析しながらも、使用しているラケットやラバーの特徴は分からないままだった。未知の球筋に惑わされず、磨き上げた己の強打で勝負した。
初出場でベスト4まで勝ち上がっても、「ここを目指して頑張ってきたわけではない」と喜びはそこそこ。目標としてきた金メダルをつかむためには、倒さなければならない選手がいる。
準決勝では、中国勢の中でも頭一つ抜けている孫穎莎に挑む。今大会全てストレート勝ちの世界女王に、早田は過去15戦で一度も勝てていない。「あした勝つために3年間やってきた。殻を破れるように、壁を越えられるように頑張りたい」。集大成の卓球を見せる時は来た。 (時事)
[時事通信社]
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