2024-05-10 05:38スポーツ

泉谷、五輪メダルへ好走=DL2戦で表彰台―陸上

ダイヤモンドリーグ蘇州大会の男子110メートル障害で2位に入った泉谷駿介(右)。中央は優勝したロバーツ=4月27日、中国・蘇州(AFP時事)
ダイヤモンドリーグ蘇州大会の男子110メートル障害で2位に入った泉谷駿介(右)。中央は優勝したロバーツ=4月27日、中国・蘇州(AFP時事)

 陸上男子110メートル障害で昨夏の世界選手権5位入賞の泉谷駿介(住友電工)が、4月に中国で行われたダイヤモンドリーグ(DL)2戦で好走した。世界トップハードラーに成長した24歳は晴れてパリ五輪代表に決まり、「海外転戦を積んで、パリにつながるレースをしたい」と意気込む。
 今季初戦となった4月20日のDLアモイ大会で、13秒17をマークして3位。五輪参加標準記録(13秒27)を突破し代表入りを決めた。同27日の蘇州大会では、脚がハードルに何度も接触しながらも世界選手権銅メダルのダニエル・ロバーツ(米国)と激しく競り合い、13秒23で2位。レース内容には「体は動いたけど、バランスが取れなかった」と反省を口にした。
 昨季は日本男子初のDL優勝に加え、世界選手権で日本勢初の決勝進出。気後れしてなかなか結果を残せなかった海外大会で殻を破った。自身より大柄な猛者が集まるレースでも「(重圧は)感じない。慣れた」と言い切る。
 今季も海外転戦が中心。順大の後輩の村竹ラシッド(JAL)と同タイムで保持する日本記録(13秒04)の更新に向け「視野には入っている。12秒台を出したい」と意欲を見せる。パリ五輪でのメダル獲得を見据え、「去年よりは近づいたと思うけど、まだ技術的に安定していない。そこをしっかり直したい」と誓う。
 右太もも裏の違和感があり、大事を取って今月19日のセイコー・ゴールデングランプリ東京(国立競技場)は欠場。25日のDLユージン大会(米オレゴン州)に照準を合わせる。「ここから他の選手も上がってくる。置いていかれないように頑張りたい」。準決勝敗退に終わった東京五輪の雪辱に燃えている。 
[時事通信社]

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