体操男子、技を削減へ=「美しさ」重視か
採点競技の体操は実施する技の数に制限がある。一つの技だけを行う跳馬以外の男子5種目は10まで。国際体操連盟(FIG)は、これらを来年から女子と同じ8に減らすルール変更を決めた。
技の習得のために血のにじむ努力をする選手にとって大きな改革になる。FIGで男子技術委員長を務めるミケビッチ氏は、「2015年から議論してきたこと。主な理由は、特に練習中のけがのリスクを減らすため」と説明する。
トップ選手の多くは体のどこかに痛みを抱えている。パリ五輪の男子個人総合などで金メダルが期待される日本のエース橋本大輝(セントラルスポーツ)も、昨年は腰の疲労骨折に苦しんだ。技の難度は上がり続け、体への負担は増すばかり。FIGには、こうした現状に歯止めをかけたい思いがある。
実際の演技への影響はどうか。日本協会幹部で競技への造詣が深い遠藤幸一氏は、高難度の技を実施する必要性が薄まり、出来栄え点(Eスコア)が重視されるとみる。「(難度を採点する)Dスコアの差が減るので、Eスコア勝負に持ち込めるのでは」
手足の先まで意識された美しさは、「体操ニッポン」の伝統。06年に「10点満点制」が廃止されて以降、技の難しさが追求されるようになったが、その流れに変化が訪れるかもしれない。 (時事)
[時事通信社]
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