2024-01-25 18:47社会

青葉被告に死刑判決=責任能力認める―京アニ放火殺人・京都地裁

京都府警伏見署に入る青葉真司被告=2020年5月27日、京都市伏見区
京都府警伏見署に入る青葉真司被告=2020年5月27日、京都市伏見区

 京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の判決が25日、京都地裁であった。増田啓祐裁判長は「心神喪失か耗弱状態だった」とする被告側主張を退け、刑事責任能力があったと認定。求刑通り死刑を言い渡した。
 増田裁判長は「36人の命を奪い、34人を死の危険にさらした責任は極めて重い」とした上で、「動機形成に妄想性障害が影響していることなどを考慮しても、死刑をもって臨むほかない」と結論付けた。
 平成以降で最悪の犠牲者を出した放火殺人事件は、2019年7月の発生から4年半で大きな節目を迎えた。
 23年9月から計22回開かれた公判では、刑事責任能力の有無と程度が最大の争点だった。弁護側は事件当時、被告が重度の妄想性障害だったと主張していたが、増田裁判長は「善悪を区別し、犯行を思いとどまる能力は著しく低下していなかった」と判断した。
 事件については「生身の人間を火だるまにして、誠に残虐非道だ」と指摘し、「被害者の恐怖や苦痛は計り知れず、筆舌に尽くしがたい」と述べた。その上で、「恨みを晴らす手段として大量殺人を考えたのは非人間的な思考で、極めて強い非難に値する」と指弾した。
 さらに、「まれに見る被害の大きさもあって社会に衝撃を与え、模倣犯が生じる恐れも見過ごせない」と言及。被告の事件後の姿勢について「被害の実態や被害者の実情に十分向き合えていないと言わざるを得ない」とも述べた。
 青葉被告は起訴内容を認め、被告人質問では事件の動機として、京アニが自身の小説を落選させたり、盗用したりしたと主張していた。 
[時事通信社]

青葉真司被告の判決公判が開かれた京都地裁の法廷。着席する増田啓祐裁判長=25日午前、京都市中京区
青葉真司被告の判決公判が開かれた京都地裁の法廷。着席する増田啓祐裁判長=25日午前、京都市中京区

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