2024-01-22 20:49国際

ハマス、イスラエル奇襲を正当化=人質交渉、数日内に再開か

 【カイロ時事】イスラム組織ハマスは21日、約1200人の死者を出した昨年10月のイスラエル奇襲攻撃について報告書を発表し、パレスチナの土地を占領するイスラエルに対する「必要な措置だった」と正当化した。奇襲を受け、パレスチナ自治区ガザで双方の衝突が始まって以降、ハマス側がまとまった説明をしたのは初めて。
 ハマスは「われわれの談話」と題した計16ページの報告書を公開した。この中で、奇襲では民間人への攻撃を避け、イスラエル兵と武器を持った者だけを狙ったと主張。その上で、多くの民間人が犠牲になったことについて「偶然に起きたこと」「幾つかの過ちが起きた」などと弁解した。
 さらに、奇襲への反撃としてイスラエルが3カ月半にわたり続けているハマス掃討作戦は「すべてのガザ住民を標的にした『民族浄化』であり、犯罪だ」と強調。戦闘の即時停止を求めた。
 一方、イスラエルのネタニヤフ首相も声明を出し、「人質解放と引き換えに、ハマスは戦闘終結やガザからのイスラエル軍撤退を求めている」と指摘。ハマスを無傷でとどめ置くような条件を「断固拒否する」と改めて明言した。
 イスラエルとハマスの立場の隔たりは依然大きく、戦闘休止や人質解放を巡る交渉の行方は不透明だ。ただ、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は21日、こうした交渉が数日中にエジプトの首都カイロで再開される見通しだと報じた。交渉は米国やエジプト、カタールが後押し。具体的には、戦闘休止期間を定めた上で、ハマスによる人質解放と引き換えに、イスラエル軍のガザ撤退などが議論されるという。
 パレスチナ赤新月社(PRCS)は22日、「イスラエル軍が(ガザ南部ハンユニスにある)PRCSの救急センターを取り囲み、一帯で移動しようとする者を標的にしている」とX(旧ツイッター)に投稿。救命活動が妨げられていると訴えた。ロイター通信によると、ガザ保健当局は、ハンユニスに対する21日夜からのイスラエル軍の攻撃で、少なくとも50人が死亡したと明かした。一方、イスラエル軍は22日の報告で、ガザの北部と中部で「テロリスト」を殺害したと発表した。 
[時事通信社]

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