2024-01-21 16:59国際

米念頭、新興国へ外交攻勢=中国外相、6カ国歴訪

 【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相が、アフリカなど6カ国を歴訪した。いずれも中国が経済支援や新興5カ国(BRICS)の枠組みを通じて浸透を図っている国々だ。中国は対立する米国を念頭に、新興・途上国「グローバルサウス」を重視する習近平政権の方針を売り込む外交攻勢を強めている。
 「全ての国家を中国は平等に捉える。小グループを形成し、私益を追求する特定の国のやり方とは本質的に異なる」。中国外務省の報道官は、王氏の外遊を発表した11日の記者会見でこう述べた。先進7カ国(G7)や日韓と連携して対中包囲網を敷く米国を皮肉った形だ。
 王氏は13~22日の日程で、エジプト、チュニジア、トーゴ、コートジボワール、ブラジル、ジャマイカを訪問。中国外相の年初のアフリカ歴訪は、34年連続となった。
 王氏は今年新たにBRICSに加わったエジプトで、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、早期停戦を目指す立場を強調。アラブ諸国に寄り添う姿勢を示した。チュニジアでは、中国の支援で建設された外交官養成学校の開校式に臨み、大国だけでなく新興国も影響力を発揮できるよう「世界の多極化」を推進するべきだと訴えた。
 中国外務省によると、各国首脳らは、中国大陸と台湾は不可分とする「一つの中国」原則への支持を相次いで表明。エジプトのシシ大統領は「中国への内政干渉に反対する」と明言した。
 13日の台湾総統選では、中国が「台湾独立派」と敵視する親米与党・民進党の頼清徳副総統が当選したばかり。「一つの中国」原則への賛意の表明は、国際世論を味方に付けたい習政権には追い風だ。中国外務省の報道官は19日、王氏の外遊について「アフリカは中国の国家主権と領土の一体性を支持した」と胸を張った。 
[時事通信社]

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