2023-12-08 23:51国際

ハマス戦闘員、多数投降=イスラエル、人質奪還失敗か

 【エルサレム時事】イスラエル軍は7日、イスラム組織ハマス戦闘員が多数投降したと発表した。軍は「テロ容疑者」と見なしたパレスチナ人数百人を逮捕、尋問していると説明。軍報道官は収集した情報は「戦闘継続の役に立つ」と語った。一方、ハマスは8日、ガザに拘束する人質について、イスラエルの奪還作戦を防いだと主張した。
 イスラエル軍は8日、前日の作戦でガザ全域の標的約450カ所に空爆を加え、南部ハンユニスでは大勢の戦闘員を殺害したと発表した。ガザ当局によると、7日までの24時間で350人が死亡。10月7日に始まったハマスとの衝突が3カ月目に入る中、AFP通信によれば、ガザ側の死者は計1万7487人となり、民間人の死傷者は増加の一途をたどっている。
 こうした中、下着姿で目隠しされ、路上に並ばせられたパレスチナ人の映像が7日、SNS上に出回った。イスラエルのメディアは、ガザ北部でハマス戦闘員数十人が投降した時の映像だと報じており、イスラエル軍が取り調べのため「容疑者」を拘束する際に撮影された可能性がある。アラブメディアなどでは、民間人が含まれていると批判が高まっている。抵抗した人が射殺されたとの目撃者情報も出ている。
 ハマスは8日に声明を出し、この日の明け方、人質となっていた兵士1人の救出作戦を展開するイスラエル軍の特殊部隊と衝突したと明らかにした。ハマスは多数を死傷させ、衝突で「拘束していた兵士は死亡した」と述べた。
 戦闘が続くガザでは、安全な場所を求めて住民が路頭に迷っている。ハンユニスからさらに南部のラファに移動した住民はAFPの取材に「あちこちを転々とし、この2カ月間路上で生活している。人生で最もつらい2カ月だ」と振り返った。多くの住民が避難するラファへの空爆は続いており、AFP記者は病院で袋に包まれた約20体の遺体を確認した。
 イスラエルは、ガザとの境界にあるケレム・シャローム検問所を、ガザへの支援物資を点検するために利用することに同意した。国連高官はこれを「良い兆候だ」と歓迎したが、ハマスはガザ北部では今月1日以降支援が滞っているとして「(人々の間で)飢餓が生じている」と批判した。 
[時事通信社]

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