2023-12-07 21:13社会

劇団のパワハラ否定に反論=15項目指摘、意見書提出―宝塚団員急死で遺族側

ヘアアイロンでやけどを負った女性の額(遺族側代理人提供)
ヘアアイロンでやけどを負った女性の額(遺族側代理人提供)

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組に所属していた女性団員(25)が急死した問題で、遺族側の代理人弁護士が7日、東京都内で記者会見した。上級生らによるパワハラを否定する劇団側に対し、15項目のパワハラがあったとする意見書を提出し、謝罪を求めたことを明らかにした。
 代理人の川人博弁護士によると、意見書は劇団と運営する阪急電鉄に5日付で提出した。ヘアアイロンで額にやけどを負った女性の写真や母親とのLINEのやりとりなども添えたという。
 遺族側は女性が受けたパワハラについて、「上級生がヘアアイロンで(女性の)髪を巻き、やけどを負わせた」「劇団幹部が、睡眠時間が3時間程度しか取れないような、極めて過酷な長時間労働を課した」など15項目を挙げている。
 女性が母親と交わしたLINEの文面では、額のやけどについて「ちゃいろになってる わざとな気がする」などと伝えていた。劇団は11月に公表した報告書で「ヘアアイロンでやけどをすることは日常的」とパワハラを否定していたが、川人弁護士は「信用できない」と批判した。
 遺族は「劇団がパワハラを一向に認めない姿勢に憤りを感じる。報告書の内容は到底納得できない。パワハラを行った上級生を擁護する歪曲(わいきょく)された内容になっている」とのコメントを出した。弁護団は12月下旬に劇団側と交渉するという。
 女性は下級生のまとめ役の一人だったが、9月30日に兵庫県宝塚市のマンション敷地内で死亡しているのが見つかった。県警は自殺の可能性が高いとみている。
 宝塚歌劇団は7日、「ご遺族のお気持ちやお考えを真摯(しんし)に受け止め、引き続き誠実に協議する」などとするコメントを発表した。 
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集