2023-12-07 17:30社会

青葉被告に死刑求刑=検察側「類例なき放火殺人」―弁護側は無罪主張・京アニ公判結審

京都アニメーション第1スタジオ放火殺人事件で、京都府警察伏見署に入る青葉真司被告=2020年5月、京都市伏見区
京都アニメーション第1スタジオ放火殺人事件で、京都府警察伏見署に入る青葉真司被告=2020年5月、京都市伏見区

 京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第22回公判が7日、京都地裁(増田啓祐裁判長)であり、検察側は「被害者数は日本の刑事裁判史上、突出して多い。類例なき放火殺人事件だ」と述べ、死刑を求刑した。
 弁護側は最終弁論で改めて無罪を主張し、結審した。判決は来年1月25日。
 青葉被告は起訴内容を認めており、刑事責任能力の有無や程度が最大の争点となった。
 完全責任能力があったとする検察側は論告で「被告の妄想が動機形成に影響したが、限定的だ。極刑回避の事情にはならない」と強調。京アニへの筋違いの恨みが動機の本質で「理不尽そのもので、身勝手極まりない」と非難した。
 また、強固な殺意に基づく計画的な犯行だったと指摘。全く落ち度のない被害者を「一瞬にして阿鼻(あび)叫喚の渦に巻き込んだ。非道極まりない」と指弾した。
 被害者遺族の代理人弁護士も意見陳述し、「裁判員には重い判断を求めることになるが、死刑以外選択の余地はない」と述べた。
 弁護側は最終弁論で、同被告は事件当時、重度の妄想性障害だったとし、「心神喪失として無罪か、心神耗弱として刑の減軽が行われるべきだ」と主張。責任能力が認められる場合でも絞首刑は残虐だとして「死刑を選択するべきではない」と訴えた。
 青葉被告は最終意見陳述で、「この場で付け加えて話すことはございません」と述べた。 
[時事通信社]

検察側の論告を聞く青葉真司被告(右端)=7日、京都地裁(イラスト・松元悠氏)
検察側の論告を聞く青葉真司被告(右端)=7日、京都地裁(イラスト・松元悠氏)
最終意見陳述する青葉真司被告(左)=7日、京都地裁(イラスト・松元悠氏)
最終意見陳述する青葉真司被告(左)=7日、京都地裁(イラスト・松元悠氏)

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