2023-12-06 18:21社会

運転禁止解除「年内にも判断」=東電柏崎原発の対策「改善」―規制委

定例記者会見で報道陣の質問に応じる原子力規制委員会の山中伸介委員長=6日午後、東京都港区
定例記者会見で報道陣の質問に応じる原子力規制委員会の山中伸介委員長=6日午後、東京都港区

 テロ対策の不備が相次ぎ、事実上の運転禁止命令が出されている東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)について、原子力規制委員会の定例会合が6日開かれ、追加検査の結果、東電の改善措置が「定着しつつある」とする報告書案が事務局の原子力規制庁から示された。
 山中伸介委員長は会合後の定例記者会見で、東電について「規制当局が介入して改善を促していく状況は脱した」と指摘。「材料がそろえば、年内にも(命令解除の)最終判断はあり得る」との見通しを示した。
 会合では、山中委員長らが現地調査し、東電の小早川智明社長との意見交換を行った上で、命令解除の可否を最終判断する方針が確認された。
 同原発では2018年以降、不正侵入を検知する設備の損傷や社員が同僚のIDカードを使って中央制御室に不正に入るなど、テロ対策の不備が相次いで発覚。規制委は21年4月、事実上の運転禁止命令を出した上で、改善状況を確認する追加検査を行っていた。
 報告書案では、荒天時に侵入検知装置の誤作動を防ぐ取り組みについて、訓練が繰り返し行われているなどとして、継続的な防止策が講じられていると評価。社長直轄の監視組織が今年5月に新設され、再発防止策の徹底が図られているとして、「改善措置を一過性にしない仕組みも構築され、定着しつつある」と結論付けた。
 東電の原子力事業者としての適格性に関する検証結果も公表。「柏崎刈羽原発の安全対策に必要な投資を行う」など、東電が17年に基本姿勢として約束した7項目に沿った取り組みが行われているとした。 
[時事通信社]

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