2023-12-05 19:25社会

「読解力」躍進、日本3位=22年、理数系もトップ水準―コロナ後初、OECD学力調査

日本の成績推移
日本の成績推移

 経済協力開発機構(OECD)は5日、81カ国・地域の15歳(日本は高校1年)約69万人を対象に実施した2022年の国際学習到達度調査(PISA)結果を公表した。全3分野のうち、日本は「読解力」が前回18年調査で過去最低だった15位から過去最高の3位に躍進した。
 学力調査は3年ごとに行われているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期され、流行後の初めての調査となった。教育への影響が懸念されていたが、前回5位だった「科学的応用力」と、6位だった「数学的応用力」はいずれも15年調査と並ぶ最高の2位、5位に上がり、世界トップレベルを維持した。
 多くの国で学力が下がった一方、日本は一定水準を維持しており、OECDは「他国に比べてコロナ下の休校期間が短かったことなどが影響した可能性がある」と指摘。文部科学省は、主体的・対話的で深い学びを目指す現行の学習指導要領を踏まえた授業の改善が進み、タブレット端末が1人1台配布されて使用に慣れるなど「複合的な影響が考えられる」とした。
 平均得点は前回と比べ3分野全てで上昇した。数学536点(9点増)、科学547点(18点増)と、いずれも12年調査と並び最高点。読解は516点(12点増)で、前回調査でOECD加盟国平均より正答率が低かった「情報を探し出す」といった問題を含め全体的に微増傾向だった。 
 読解と科学で低得点層の割合が減少し、数学と科学では高得点層の割合が増加した。
 重点調査の対象となった数学に関するアンケート調査では、実生活と関連付けて学んだ経験について、日本は加盟37カ国平均より10ポイント以上低かった。授業で日常生活と絡めた指導が行われているかについても平均を下回り36位だった。
 3分野のトップはシンガポールが独占。1地域として参加し、前回首位を独占した「北京、上海、江蘇省、浙江省」はコロナ下の学校閉鎖のため不参加となり、ロシアとベラルーシはウクライナ侵攻を理由に参加が認められなかった。

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